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有効成分の性状、安定性、分解性等に関する試験

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試験概要

この試験では、農薬の有効成分やその分解物等の高純度標品を用いて、化学物質としての基本的な性質を明らかにします。これらは、化合物の同定に不可欠な情報であるうえ、生物体や環境中での挙動と毒性の概要を推定するための基礎的なパラメーターとなります。水溶解度とオクタノール/水分配係数は、分解物や代謝物に関する試験のいくつかに係るデータ要求のトリガーになっていますし、土壌吸着係数は、環境中予測濃度PECの推定で利用します。

農薬についての試験法は、OECDの一般化学物質に関する方法や化審法の方法とほぼ同じですが、土壌吸着試験では、欧米では稀な火山灰土壌での試験データも必要になります。魚類濃縮性試験では我が国ではコイが推奨試験魚種に指定されており、コイを使用しています。試験で得た魚類濃縮係数(BCF)と水質汚濁性試験から算出される環境中予測濃度(水産PEC)から推定される魚介中推定濃度から、食品衛生法に基づく魚介食品中の残留基準が設定されます。

受託試験・技術項目

色調形状臭気
スペクトル(UV/VIS, IR, MS, NMR*)融点沸点
密度解離定数蒸気圧
熱安定性水溶解度有機溶媒溶解度
オクタノール/水分配係数加水分解性水中光分解性
土壌吸着係数魚類濃縮性

*NMRスペクトルは外部モニターとして試験を受託しております。

主要機器・設備

  • 蒸気圧測定装置
  • UV-VIS分光光度計
  • フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)
  • 質量分析計
  • 示差熱・熱重量測定装置
  • クリーンベンチ
  • 流水式魚類濃縮性試験装置

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